悲しい恵方巻 ばなし

息子が1歳を迎える少し前に、卒乳を完了しました。長女の時とは違い、出が良くなる母乳と規格外によく飲む息子のおかげでトラブルが相次ぎました。乳腺が詰まっては激痛に耐えて授乳し、乳腺炎1歩手前の状態になりよく発熱したものです。

 

授乳には体力がいります。重い息子を抱きかかえ、眠さに耐え、痛みに耐えながら数時間おきに授乳する。時にはミルクで代用し休憩するのも全然OKなんですが、そうするとすぐにおっぱいが張り、乳腺炎の恐怖におののく事になります。手動の搾乳器を使ってもすっきり出切らないんですよね。電動は高くて買ってないので試したことないですが。

 

授乳中と非授乳中の最大の相違点は何と言っても空腹具合です。授乳中はとにかくいつでも腹ペコ!何か食べ物ないかと冷蔵庫や食料庫を頻繁に開け閉めし、出掛ければコンビニで買い食いしまくりでした。まるで冬眠前の熊のように食べ物を探しては食べるの日々…

 

長女を保育園に送り届けた直後、朝ご飯を食べたのにもかかわらずもうお腹が空いた私は、開店直後のスーパーに寄りました。なんとその日は節分の日。大量の恵方巻が並んでいました。

朝早くから従業員総出でせっせと巻いてパックしたんだなぁ!ありがとう、スーパーの人!

早速1本買って車に戻り、パックから取り出しかぶりつき!

!!!

凍ってる…。

玉子もかんぴょうもしゃりもシャリシャリと凍ってる。朝からせっせと巻いてるわけではなかったんですね…。そりゃそうか。

朝から車内で食べる人なんていないよねー、普通は夕飯として家族みんなでワイワイ食べることを想定してるよねー。

休職して育休中の人は自分が社会から寸断されていると強く感じます。そんな気持ちとリンクして、なんだかとても切なくなりながら凍った恵方巻きをせっせと食べたのでした。